ENDER LILIESがすごく面白かった
面白かった…。あれからずっとENDER LILIES的なゲームを追い求めているくらいには…。
国産のメトロイドヴァニア。
滅んだ王国!儚げな幼女!幼女を守る亡霊の騎士たち!という最高にキャッチーなゲーム。
グラフィックはもちろんBGMがめちゃめちゃ良い。
今までいわゆるメトロイドヴァニアというジャンルには全然触ってこなかった、というかアクション自体がへたくそだという自覚があるので、いかにも高難易度そうなこの手のジャンルは無意識にスルーしていたのですが。
5月のいっせいトライアルで雰囲気に惹かれて手を出し、それからまあ……結構な目に遭いながらも、とっても楽しく完全クリアまで遊びきることができました。
以下、致命的なネタバレはないけどそこそこしゃべる感想。
戦闘まわり
高難易度だけどシステムが親切だから初心者にもおすすめ、と言われているのがとても納得できるバランス。
アクションゲームってターン制なんだな、ということをようやく理解したかんじ。
ブレワイとかHADESは楽しく遊べてたのでなんとなくわかってはいたんですが、2Dアクションだとそれがとても顕著にそうなんだな、というのがわかった。
敵をよく見て、相手のターンの時は無理せず逃げに徹すればいいんだ。自分が攻撃しても大丈夫なときだけちゃんと攻撃すれば勝てるんだ…!
まあそれがわかったからと言って実際にできるかというともちろんまったくそんなことはないわけで、もう数える気も起きないくらい雑魚でもボスでもとにかく死にました。
幸いデスペナルティが一切ないゲームなので死ぬのもやり直すのも気軽で非常にありがたかった。
とは言え新しいエリアを進もうと思うとかなりの集中力が必要で、1回のプレイは頑張っても2時間くらいが限界でした。休憩しないと戦えない!ほうほうのていでレストポイントを探し求めるリリィちゃんそのものだったよ…。
いちばんしんどかったのは中盤のボスの狂い騎士ウルヴさんで、ここで2時間くらい詰まってマジで泣きそうになった…。いまだになんで勝てなくてなんで勝てたのかよくわからない。あの…あの×攻撃が……どうやっても見切れなくて…。
でもこれを乗り越えたおかげで残りのボスがぜんぶ大したことなく思えてどうにかなったみたいなところもある。
めちゃくちゃ苦戦して情が湧いたのもあるし、お話が健気でかわいそうすぎる(割とみんなそうだけど…)というのもあり、ウルヴさんのことはすごく好きです。溜め攻撃の引っこ抜きには最後まで本当にずっとお世話になりました。
というか全体的に性能よりは思い入れの具合でスキルを選んでおり、大変だったのは騎士さんとシーグリッドを絶対外さないようにしていたせいもある気がする…。でも騎士さんがいつもいてくれなきゃイヤなんだもん!
中盤くらいまでは西の商人さんが護衛みたいな存在でほんとに命綱でした。ボスの序盤は自力で戦って、後半発狂してきたら西の商人さんを呼んで逃げに徹してジリ貧勝ちとかしてた。今思うとすごい。
終盤はカウンターの首なし騎士さんと、ボスでは毒ブレスの腐竜の孤児くんにお世話になりました。あとはだいたいシルヴァさん頼り!
探索まわり
このゲーム、たぶん戦闘より探索の難易度のほうが高いと思うんですよね…。
実際クリアに必要だったのはアクションの技量ではなく、アイテムの位置とその回収方法の一覧であった。
ウルヴさんを撃破した後、これから全部こんな難易度だったらもう無理だ…と絶望を感じて攻略を解禁し、装備を整えたことで後はどうにかなった感。
攻略見なかったら一生取れなかったアイテムがいっぱいあったよ!溜め攻撃で飛距離を伸ばすとかなんじゃそりゃ…初心者にそんな発想はなかった…。
このアイテムがあれば劇的にすべてが楽になる!みたいなことは全然ないんだけど、地味にダメージカット系の装備が整うだけでもだいぶどうにかなるゲームだと思う。
ちなみにウルヴさん撃破時のレベルが60ちょい、Cエンドクリア時のレベルが90ちょいでした。
意図的なレベル上げはほぼしてないんですけど、攻略解禁するまではとにかく迷いに迷っていたので…。カンスト前にクリアできてよかった。
レベルが上がるほどにリリィちゃんが目に見えて穢れていくのが、ゲームとしてすごく見せ方が上手だと思う……。
シナリオまわり
多くは語りませんが、すごくよかった。
終盤に流れが収束していってもろもろ腑に落ちた時の感動がすごい。
基本的にしゃべるのは黒衣の騎士さんだけで、あとは道中落ちてる資料とアイテムのフレーバー、ボス戦後の回想ムービーくらいしかテキストがないんですが、それでもだいたいの話はちゃんと理解できるし、過不足ないいい塩梅だったと思います。
Cエンドのエンディングの文言めちゃめちゃ好き。
あんなになってまで必死にがんばったリリィちゃんが…笑ってくれてよかった…。
ENDER MAGNOLIAは…
ENDER LILIESが終わって、面白かった…いいゲームだった…もっとこういうゲームがやりたい!!と思ってとりあえず続編をやりました。
よくできた続編だったけど、なんか求めてたのと違った…!
メトロイドヴァニアとしてはすっごく快適で、正統進化的にいろいろリッチになってたし、遊んでて一切引っかかるところもなくてかなり楽しかったです。特に地図まわりの快適さには本当に感動した。
アクションも基本的なのは解禁が早いし、終盤までどんどん増えるしでずっと面白かった。
前作のような無茶なアイテム配置もないし、一切攻略見ずに全マップ埋められて満足!
ロケーションが多彩で雰囲気がステージごとに全然違うのも新鮮でよかったですね。
それに合わせてBGMも幅広くて楽しかった。鉄骨街のノリが好き。でもいちばん好きなのは下層の拠点の歌!
なにが違ったのか
でも、わたしが「ENDER LILIESの続編」に求めていたのは…これじゃなかったっていうか…。
快適で手ごたえのあるメトロイドヴァニアだから好きだったわけじゃなくて、それがあの繊細な雰囲気と物語にゲームデザインとして綺麗に混ざり合ってたからこそ好きだったんだな、というのが逆にはっきりしてしまった。
前作は、どれだけしんどくてもどうにか頑張らなくては、という意志が自然に持てたから、難しい部分があってもそれも込みで没頭できて最後まで楽しくやりきれたんだよなあ……。
なんだろう、生きてる人がいっぱいいるし、NPCも仲間たちもそこそこの分量しゃべるのに、どうしてLILIESの亡霊たちのほうが圧倒的にキャラが濃いように感じるんだろう…。
進行形で生きててしゃべることで余白や余韻はなくなったのに、キャラが立ってると思えるほどにはしゃべってくれないという、なんとも微妙すぎるバランス…。
しゃべるライラックより、身振りだけでしゃべらないリリィちゃんのほうが感情が伝わってくるというのも不思議だ……。
というか結局ホムンクルスってなんだったんだ…あれはなんで出し入れできるんだ…。
登場人物がやたら多いわりに直接は関係ない人たちばっかりで、名前を覚えて人間関係を把握するのにもかなりエネルギーが必要だったし。前作も話自体は似たような構造だけど、あっちは資料を自主的に読み解く仕組みだからストーリーについていけなくて混乱することは逆にないっていう。なるほどなあ…。
あとこれは完全に自分の好みの問題なんだけど、滅びかけてる国よりもう滅んだ国のほうが好き。
ブレワイしかり、もう終わってしまった話が好きなんだなあ。
終わってしまった話をかなしみいつくしみながら、生きている者は生きていく、みたいなのが好きなんだ…。
前作の穢者のデザインがかなり好きだったので、今回敵味方ともにそういう感じじゃないのもさみしかった。
ので唯一穢者フォームのあるヨルヴァンの必殺が好きでした。ルヴィちゃんとのやりとりもかわいかったしね!
難易度はノーマルにしたけど、そんなに苦戦したな~って思い出がない。中層の最初のボスでちょっと突っかかったくらいだろうか。
いや相変わらず全体的な殺意は結構なレベルだったと思うんですけど、このくらいならそんなもんかなみたいな…言うてウルヴさんほどじゃないし…(基準が狂っている)
正直ボスより雑魚のほうがしんどかった印象。デクランの館あたりから道中の容赦がゼロだった……。
マップのボリュームもだいぶ増えてたはずなのに、何故か前作より早くクリアできてしまった。このへんはわたしが多少は上手くなったからだと思ってもいいのかな…?
次は塩
というわけで、とにかくわたしはENDER LILIESみたいなゲームがもっと遊びたいんですよ!
でも雰囲気とかシナリオ的な部分が好みかどうかなんて正直やってみないとわからないので、とりあえず面白そうなメトロイドヴァニアをもっとやりたい!もっと上手くなりたいし!
たぶん大人しくホロウナイトをやればいいんだとはわかっているんですが、これも昔いっせいトライアルでちょっとやって、その時は割と難易度的に無理寄りだった印象が強くて…。
今だったら大丈夫かもしれない。続編出るらしいしセールになったら飛び込もうとは思っている…!
とりあえず今は激安セールになっていたソルトアンドサンクチュアリをやっています。
先日のRTA in Japanで走られてるの見て面白そうだったので!
画面の白黒さで釣られただけのような気はしないでもない。わたしの認識する雰囲気とは一体。
まだド序盤もいいところですが、これは…メトロイドヴァニアっていうより圧倒的にソウルライク…。死の勢いが尋常じゃない…!
わたしの現状の技量ではだいぶ無理ある気がしまくっているので、もう最初から攻略片手に必死にちまちま進めています。
死ぬと経験値落とすの、ホロウナイトもそうだったけど結構メンタルにくる!
まあでもすでに死にまくりすぎてだいぶどうでもよくなってきている。死なないところで稼げばいいだけじゃん!(ぐるぐる目)
ゲームシステムの説明は全然ないくせにフレーバーテキストはものすごい分量なの、いいですね。
わたしは攻略をググるまで強攻撃の存在を知らなかったよ!この槍は正面にしか突けないのか~ってずっと思ってたよ!
できるジャンルが増えて楽しい
他にも気になってるメトロイドヴァニアいっぱいあって時間が足りない!
ホロウナイトも九日ナインソールもやってみたいし、ブレードキメラもちょっと気になるし、今までジャンルごとスルーしてたのが急に選択肢に入るようになったのが嬉しい。
楽しく遊べるゲームが一気に増えてとっても楽しいです!(結論)